毎年恒例の~BEGINが企画する「うたの日コンサート」が今年は那覇市の奥武山公園で開催らしいですねぇ 土曜日だから行けないけど・・・
ということで、昨日おとといの定休日を利用して行ってきた~月イチ恒例?の仕入れ研修旅行のレポート。
今回の行先は北大東島~2年前に行った南大東島の兄弟島ですネ
那覇空港から飛行機で東に1時間360kmの所にある、沖縄最東端で国境の有人離島でもある「北大東島」
沖縄本島と違って大陸から分離した島ではなく、赤道直下のニューギニア周辺生まれで長い年月をかけて北上して今の地にあります。
ということで、琉球エアーコミューターRACの50人乗りプロペラ機に搭乗~
座席は一番うるさいプロペラの真横指定♪
心地よい?振動が深部の細胞まで刺激を与えて活性化すると勝手に思い込んでいます(笑)
沖縄本島は大雨予報でしたが、運良く大東島地方は雨が降らない曇り空~
宿の送迎バスに揺られて着いた宿は島内に2か所しかない宿のうちのひとつで、ほぼ村営な「ハマユウ荘」さん。
1泊2日2食付きで10200円~よーいちにとっては高額な高級宿・・・
荷物を部屋に置いてから宿のレンタカーを借りてまずは島巡り。
まずは島一番の名所で、沖縄県初の国の重要文化的景観にもなっている「北大東島燐鉱山遺跡」
農業に欠かせない燐鉱石が採れる国内で数少ない地が北大東島で、その史跡が残っているのは唯一北大東島だけ~貴重な産業遺産です。
何も知らない人が見ると、ただの廃墟・・・日本の農業史や沖縄のアメリカ統治下の歴史を知る上でかなり重要な場所なんですけどねぇ もっとちゃんと整備や宣伝をしたほうがいいと思います。
その近くにある西港は島民の釣りスポット。日曜日なので家族総出で釣りに繰り出していますねぇ
岸壁からマグロやカジキが釣れるのは、南大東と北大東島だけ♪
2泊した南大東島には釣竿を持っていきましたが、今回は1泊だけなので釣りはナシ
東京都は八丈島の探検開拓団が南大東島を開拓して、数年後の1903年に北大東島に上陸。
その時に上陸した場所が「上陸公園」として整備されています。
まだ120年の歴史しかない北大東島・・・
断崖絶壁に囲まれている南北の大東島はかなり大掛かりな事業で港を整備
その港の工事で出た岩盤を積み立てた~通称「大東ピラミッド」が港の反対側に観光スポット?になっています。
でも上に登ったらゴミ置き場…産廃施設未満の無法状態ですねぇ
他の方の旅行記などには綺麗な写真しか載っていませんが、ちゃんと真実も載せるのが【びいどろ】スタイル~
数少ない観光スポット「北大東島灯台」 他にネタがないっす・・・
ここで郷土資料館へ
日曜日は定休日なのですが、前もって連絡しておけば開けてくれるとのことでしたので、お言葉に甘えて14時から1時間の間だけ見学です。
沖縄県内の各離島の郷土資料館に行っていますが、コチラの展示内容は過去イチの充実ぶり♪ 500円以上の価値がありますよ~
南北大東島を開拓したのは八丈島の人々で、八丈島から直に1000㎞以上も南下して島まで辿り着いてスゲーと思っていたのですが~
実は宮崎や鹿児島、那覇にちょこちょこ寄って慶良間で鹿狩りして食料を調達してから大東島を目指した事などがこと細かく説明されていたり~
285万年後には沖縄本島に近づきながら南西諸島海溝に沈む運命の島だということであったり・・・
琉球石灰岩とは違う、ドロマイト化した苦灰岩が島のメインで~他に燐鉱石と同じで大きさで重量が全く違うのが手に持って体験できたり~
ちなみに「沖縄県の石」は燐鉱石だそうです。初めて知りました。
燐鉱石に赤土が混じってマーブル模様になったとレインボーストーンを見れたり~
南大東島と同じく、八丈島出身の支配者階級と沖縄本島からの労働者階級のピラミッド型統治の歴史。
そして、アメリカ統治下の沖縄本島では悪者扱いのキャラウェイ高等弁務官は島では大恩人の救世主キャラ~
八丈太鼓に神輿も展示されています。八丈太鼓から伝えられた「大東太鼓」は離島フェアでも演奏されていましたねぇ
まだ130年しか歴史のない北大東島ですが、ネタは豊富な郷土資料館となっています。
資料館の隣の人材交流センターで、日本ユネスコ協会連盟の未来遺産に登録された「大東太鼓」の練習を見学。
高校生になったら島を出ないと行けないので、幼稚園から中学生まで30数人が伝統芸能を下級生へ下級生へと紡いでいっているそうなぁ
なかなか見応えがあります。
ちなみに南北大東島に生えている月桃は沖縄本島のものと違い、台湾と同じタイリンゲットウという品種で~本島の月桃の2倍近く大きく育つそうな~
ということで、観光にはかなり不向きな北大東島。天気もイマイチだし空港側にはほとんど見るところがないので~宿に戻って風呂に浸かって仮眠とって・・・というか、楽しみにしていた大浴場は5~12月は営業休止とか聞いてないよー 開いている期間でも女性風呂は閉鎖の表示~やる気ある?
日曜日に開いている飲食店は近くになく、宿に併設されている「レストラン居酒屋ハマユウ」さんで晩御飯
刺身3種&&白身魚のレモン餡掛け&ゴーヤーの卵とじ
ご飯に味噌汁。デザートに何故かモンブラン♪
刺身は北大東島産のキハダマグロとセーイカ、島ダコでしたが、メインは業務用のバサをレモン餡掛けにしたもの。
村一番の宿ならもっと島食材こだわって欲しい気もしますねぇ
お膳もただ出すだけで、なんの料理か聞かないと教えてくれないし~
食事なしで泊まった方は単品メニューを注文していましたが、沖縄そばと大東そばの違いとか色々と説明できていなかったり~
資料館の人も宿のスタッフもガソリンスタンドの人もスーパーの店員さんもWelcomeなサービス精神を全く感じれないどこか閉鎖的な雰囲気は土地柄なのか? 作り笑いでも愛想笑いでもいいんですよねぇ 無表情が・・・
全員が全員そうじゃないとは思うけど、接点のあった大多数がそうだと何だか考えちゃいますよねぇ
太鼓を叩いていた子供たちの笑顔が見れたのが唯一の救いな初日♪
朝御飯は島で獲れたサワラの塩焼きをメインに、小松菜のお浸し、目玉焼き、ウインナー、ミートボールのよく言えば和洋折衷。悪く言えばまとまりナシな朝~
フロントに置いてあった昔の雑誌にはナワキリが朝御飯に出ていたとあったので期待しましたが…
ということで、2日目はこの仕入れ研修旅行のメインである「陸上養殖施設」の見学です。
前々からヒラメやアワビの陸上養殖をしていることは知っていたのですが、なかなか本島で見かけないので気になっていたので現地視察。
施設長は与那原から縁あって島に来た仲宗根さん。役場の職員さんでもありますが、やる気めちゃあります♪
ヒラメの養殖場は初めて見学しましたが、ヒラメさん水底でじっとしてます・・・
だけど、餌を投げると飛び跳ねます(笑)
お目当てだったアワビですが~コロナで一度中断して再開したところで、出荷まではもう2,3年かかるそうです。
でもその間に、以前は稚貝を仕入れていたものを、孵化施設で完全養殖に成功したのでコストを下げられるとか~
沖縄本島では激減して禁漁期間が続く「島ウニ」の養殖も初めたり~将来はサーモン養殖もチャレンジしたいとおっしゃっていました。
大東島サーモン期待してますねぇ
その前に屋外の施設には屋根すら設置できないので、予算の確保が先~発育を促す緑色のLEDの導入以前の問題山積・・・
ということで、順調に育っているヒラメは今月までは長らくイオンと某仲卸業者への独占出荷契約だったみたいですが~来月からは個人販売も含めた出荷先を決めるそうです。役場会議で話を詰めているとか~
でも北大東島から那覇までの10㎏未満の送料は3300円・・・島には郵便局しかない物流問題~ちなみに【びいどろ】が仕入れている石垣島の鮮魚は1500円前後で送っていただいていますからねぇ
養殖場を後にして~11時オープンの「魚市場」へ行くも、何もなし・・・養殖場のヒラメは部署が違うから扱っていないと冷たく言われるし、大東島=ナワキリは滅多に漁に行かないとか~残念無念すぎるゾ
こ~んな感じで、滞在24時間の初上陸だった北大東島。
JALセールで安くチケットを取ったとはいえ、あくまで個人的な思いですが~航空運賃+宿+島内移動手段と島の感じを考えると再訪は難しいなぁ
そして人にすすめるのは少し厳しい沖縄の離島でした。
まぁ、これも行ってみないと判らなかったですからねぇ
ということで、北大東島のヒラメ有ります♪
よーいち